ホームページ制作ガイド

ホームページの重要性

「食べログやぐるなび、Facebookがあるから、ホームページはいらない」

このように話す、飲食店などのオーナー・店長は少なくありません。でもこれは、大きな間違いです。その理由を見ていきましょう。

1.緊急時に使えない
  • キャンペーンを打って売上強化したい!
  • 急いで求人したい!

このようなタイミングでウェブサイトを作っても、検索エンジンにおけるウェブサイトの評価が低いので、検索結果で上位に表示されません。

2.『良い顧客』ほど『ホームページ』を見る
  • 変なお店を予約してガッカリしたくない
  • いかにも『チェーン』というお店には予約したくない
  • 『チェーン』ならいろいろ完備されているだろう

新規のお客様が見る視点は、上記のような考えに支配されています。ですから、ホームページがなければ、なかなか予約には至りません。

また、ホームページが雑だったり、ホームページの情報が古かったりする場合、なかなか予約を決断できません。

『良いホームページ』とは

『良いホームページ』という場合、そのホームページの目的によって、考えるべき成果が異なります。以下の2つを見てみましょう。

ホームページから受注したい

ホームページからの受注を見込んでいる場合には、かなり高度なホームページである必要があります。

例えば、携帯電話の会社などをイメージしてみましょう。

  • ショッピングカートの機能
  • 決済の機能
  • 欲しい商品にすぐアクセスできるような構成
  • 個人情報や決済情報のセキュリティ

このようなことを全部備えている必要があります。小さい会社でも、スムーズな取引のために、ある程度の投資が必要になります。

採用を強化したい

多くの会社では、採用ページには、「時給いくら」「勤務地」などの、テキスト情報しか記載されていません。

しかし、本当に採用を強化したいなら、類似の競合ではなく、自社に入ってもらえるよう、しっかりPRする必要があります。

過去に採用した人が楽しそうに仕事のことを語っていたり、育成プランを丁寧に解説したりと、そういう特集ページを作る必要があります。

「新規の問い合わせを増やしたい」

ホームページにたどり着くまでの策は、『SEO』と『インターネット広告』に任せましょう。ここでは、ホームページを見てもらってから、どのように集客につながるのかを考えます。

1.お客様の行動を考える

お客様が顧客化に至る、普通のパターンを丁寧に考えます。多くの商品・サービスでは、以下のようになっていると思います。

  1. キーワードで検索する
  2. いくつかホームページ/ポータルサイトを見る
  3. 雰囲気のよさそうなところを1つ決める
  4. クーポンがあれば優先する
  5. 電話・メールをする

この一連の行動がスムーズに流れるよう、ページ構成・コンテンツを考える必要があります。

2.必要な情報を考える

お客様は、どういう情報があれば、安心して問い合わせられるでしょうか。

  • テーマ(キーワード)を多く経験が豊富そう
  • 問い合わせやすい・親身な雰囲気がある
  • クーポンがあるため損しなさそう
  • 問い合わせ方法(電話・メール等)が分かりやすい
  • 価格が分かりやすい

このような要素が、分かりやすく並んでいることがポイントになってきそうです。

「リピート・ファン化につなげたい」

リピート・ファン化への取り組みは、非常に重要です。

新規を1人増やすより、リピートを1人増やす方が、先方に既にこちらの情報・こちらへの興味がある分、圧倒的に効率的です。

顧客数・顧客単価をアップさせるために、常日頃から、気を配っておく必要があります。

1.他の商品・サービスをしっかり見せておく

せっかく顧客化したら、「今すぐ」ではなくても、「将来」欲しくなるような、そういうサービスを見せておきましょう。

その記憶が、次の商品・サービスへの購買意欲につながるのです。

2.羅列にならないようにする

例えば飲食店。

  • メニューを羅列しているだけのホームページ
  • 美味しそうな写真をたくさん掲載しているホームページ

こういうホームページ、少なくないですよね。さて、そのホームページから伝わるメッセージはなんでしょうか?

メニューの名前だけでは、よほどとんがった物でなければ、オーダーには至りません。しかも、せっかく頼んでもらっても、意外と普通だったとしたら、メニュー名への信頼は損なわれます。

美味しそうな写真があったとしても、それが何か分からなければ、なかなかオーダーにはつながりません。苦手なものが入っているかもしれないですからね。

基本的に、単純に羅列してあるメニューでは、安いものであれば安いものであるほど、購入・オーダーにはつながりません。どんなものか想起できるような、+αの情報が必要になります。

一方、物件などのように、ある程度高額なものは、「自分で吟味したい」「だまされたくない」という意識が強まるので、情報の羅列の方が良い場合が少なくありません。

3.利用者の声を上手に活用する

利用者の声などを掲載するのは、ホームページでは非常に有効です。

とはいっても、お客様は、単純には『利用者の声』を信用してはくれません。

例えば飲食店の場合、お店のホームページに掲載されている情報よりは、『食べログ』や『インスタグラム』の情報の方を信頼する可能性は低くありません。

そこで、ホームページにおいては、「利用シーンをイメージしてもらう」ことを主な目的にして、『利用者の声』を掲載しましょう。

  • 「そうか、記念日に使えるのか」
  • 「貸し切りだとそんなことをしてくれるのか」
  • 「細かいところまで手を抜かない店なんだな」等々

そういうことがイメージできる、シンプルで分かりやすい『利用者の声』を掲載するようにしましょう。

雇用強化につなげたい

雇用強化についても、ホームページは重要な役割を果たしています。ポイントを見ていきましょう。

1.キャリアプランを記載する
  • 当初の給料はどれぐらい想定しているのか
  • 給料はどういう形で上がっていくのか

どんなことでも、「イメージを持てる」というのは大切です。

給料アップが条件付きだとしても、それは雇用契約時にしっかり説明してあれば、従業員は頑張れます。

残念ながら、こういうことをきちんと記載できている会社は多くありません。ですから、こういうことをきちんと書くだけで、応募者の信用は得られます。

2.引継ぎ・育成環境などを記載する

中小企業、特に小規模のお店・会社の求人情報に欠けているのが、育成や引継ぎの体制についての記載です。

「どういうスタッフが欲しい」「どういう風に仕事を覚えてもらう」そういうことをしっかり記載しておくことで、応募のハードルは非常に下がります。

3.育児等に関する考え方を記載する

女性の応募を増やしたいと考える飲食店などは少なくないと思います。また、せっかく育てた従業員が、結婚・出産で辞めてしまうのはもったいないですよね。

そこで、女性の雇用や育児等に関する会社の考え方・姿勢・実績を掲載しておきましょう。

応募のハードルが下がります。複数の職場で採用された場合に、選んでもらえる決めてともなる可能性は高いです。

また、女性の働きやすさについて、会社が真剣に考えているアピールにもなります。

「若い人募集」「女性募集」

このような求人広告を掲載をすることは、一般のお店・企業では違法です。

4.従業員を積極的に紹介する

自分が格好よく紹介されたページがあれば、人に紹介したくなるでしょう。

もちろん、自分から共有しなくても、親・兄弟が検索して、見ているかもしれません。

こういうページがあることによって、家族・親戚・友達に、「自分は頑張っている」「自分はいい会社に勤めている」とアピールできます。

自分の存在価値を確認できる場所の一つとして、『ホームページ』は大切な要素となっています。

5.人に自慢したくなる『ホームページ』に

『ホームページ』にきちんと投資しましょう。

人に自慢したくなる『ホームページ』は、人に自慢したくなる『会社』への第一歩です。

一方、人に見せられるような『ホームページ』がない会社を、人に自慢できることはありません。

従業員が、『ホームページ』を見て、「自分はいい会社に勤めているんだ」ということを再認識できるように、きちんと投資しなければなりません。

ホームページを発注する際のポイント

ホームページの発注は、ホームページの作り方などをきちんと理解していなければ、非常に難しいと思います。

そこで、ホームページを発注するポイントをまとめておきたいと思います。

税金を納めるぐらいならウェブに投資を

ホームページが古いのに、毎年多額の税金を納めている会社は少なくありません。

法人の場合、税金で持っていかれるのは、ザックリ言えば利益の3割です。

どれくらいの利益額にしたいのかを考え、そこから逆算して、ウェブの予算を決めるようにします。

「思っていたのと違う」場合が難しい

ウェブ制作会社側が「こんな会社の仕事、受けるんじゃなかった」という場合には、あまりトラブルにはなりません。

世の中にあふれているのは、発注側の不満です。

ただ、実はその原因は、契約書をきちんとチェックしないまま、お金を払ってしまったという場合ばかりです。

法律的には、「きちんとチェックしないままお金を払ってしまった方が悪い」と評価するしかありません。

法律が保護できるのは、「書かれている内容をやってくれない」場合と、「嘘があった」場合のみなのです。

契約書はきちんとチェックする

一番気を付けたいのが、解約する場合についてです。何が起きるでしょうか。

  • 解約金の支払い
  • 違約金の支払い
  • ホームページの継続利用不可

通常は、解約されないように契約書が作られています。

安さには安さの理由があります。

また、高いからといって、しっかりした契約とも限りません。

良い関係の時には、問題は起きません。

何かトラブルが起きた時にどうなるのか、それを確認しなければならないのです。

『リース契約』はなるべく避ける

ウェブ制作については、リース・分割払いは、最悪な状況に陥りやすいです。

通常は、人件費が発生するので、完成後すぐに、制作費用を請求したいものです。

しかし、それをしないということは、元々の契約がかなり高額に設定されている可能性を考えなければなりません。

  • 〇年間は解約できない
  • 解約する場合には違約金〇万円
  • 著作権はウェブ制作会社に帰属

加えて、このような契約になっている場合、ウェブ制作会社の側は、契約さえしてしまえば、頑張っても頑張らなくても解約されづらいです。

そのため、サポートが手抜きになる可能性が高いです。


執筆者紹介

私立開成中学・高校卒
私立上智大学法学部・法学研究科卒

広告代理店・経営コンサルティング会社を経て独立。法律系・広告系・教育系など、幅広い分野で大手企業の事業を指導。

主な実績として、官公庁の広告類や就業ルール改定、大手製造業の見える化など。大手学習塾や社会保険労務士法人における役員・業務改善責任者・現場責任者などの経験もある。

プライベートでは、ポーカーにおいて、国内の大きい大会で準優勝、国際大会にも複数出場、オンラインで65段階中最高のレイティングを獲得などの実績がある。

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